東京五輪の聖火リレーは10日、東京で2日目を迎え、八王子市で点火セレモニーが行われた。

新型コロナウイルス感染対策で、島しょ部以外は公道でのリレーは中止。日野市を走行する予定だった、新選組の副長、土方歳三の兄の子孫である土方愛さんが聖火をつないだ。愛さんは「オリンピックの一端を担えた感じがしてうれしかったです」と喜んだ。今回の聖火リレーついて「皆さんの思いを背負うような気持ちでつなげた」と振り返り、その上で「子孫として、先祖が育ててもらった新選組のふるさと日野に、恩返しが出来たと思います」と語った。

愛さんは土方歳三の兄から数えて6代目の子孫。「土方歳三史料館」(日野市)の館長を務め、新選組や土方歳三のファンに向け、人となりなどを広く伝える活動を行っている。史料館は、ここ数年は海外からの来館も増えていたという。東京五輪は無観客が決定し、海外から来館の増加は見通せない状況だが「多くの方が方法を模索して、ベストを尽くしてたどり着いた結果だと思う。これで良かったと思います」と話した。