東京オリンピック(五輪)・パラリンピック招致の先頭に立った元東京都知事の猪瀬直樹氏(74)が、猛暑が続く東京都の気候についてコメントした。

23日に行われたアーチェリー女子の試合後にROCのスベトラーナ・ゴムボエワが熱中症で気を失って担架で運ばれるなどし、猛暑の中での試合開催を疑問視する声があがっている。また、一部海外メディアからは、東京都などが招致の段階で開催時期の気候について、アスリートにとって「理想的な気候」などとアピールしていたことへの批判もあがっている。

こうした状況を受け、批評家の東浩紀氏はツイッターで「参考までにですが、猪瀬直樹さんは、昨年ゲンロンカフェでイベントやったときにも『東京の8月はアスリートに最適な気候だ』と断言していました。ぼくが否定しても主張し続けていました。ぼくは当惑しましたが、東京に現実に来たことがないひとは、そのような断言に『説得』されるかと思います」と指摘した。

猪瀬氏は27日、東氏のツイートに対し、「イスタンブールとマドリードと東京は同じ気候条件です」と返信。「涼しい夏は言語矛盾で夏はどこもそれなりに暑いが時間帯など工夫次第で耐えられなくはない。甲子園野球この季節だからこそ100年続いている。7月半ばまでの雨季と9月からの台風シーズンの端境期で総合条件でもっとも適している」と主張した。