6位から出た日本の稲見萌寧(22)は5バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダー、203で第3ラウンドを終えた。同時点でメダル圏内の3位につけており、最終日の戦いへと臨む。

3番でロングパットを沈めて初バーディーを奪うと、5番でも2・5メートルを決めてバーディーとし3位へ浮上。続く6番でも約30センチまで寄せて2連続バーディーとし、スコアを伸ばした。 9番ではティーショットを左のラフに打ち込み、約3メートルのパーパットを決められず唯一のボギーに。それでも直後の10番でバーディーを奪うと、13番でも3メートルのバーディーパットを沈めて小さくガッツポーズ。最終18番を惜しくもボギーとしてスコアを1つ落としたが、金メダルも十分に狙える位置で残り1ラウンドとなった。

稲見は「すごく悪くなくラウンドできていましたけど、最後の18番をボギーにしてしまって悔しかったです」と振り返った。リーダーボードで自分の位置も確認しながらプレーしていたといい、メダル圏内で最終日を迎える。「もちろんメダルはほしいですけど、だからといってそこまでプレッシャーをかけて追い込む必要もない」と話し「あんまりそこまでめちゃくちゃメダルというよりは順位を気にしてやっているので。明日もこのまま伸ばして順位を上げられたらなと思ってプレーしています」と意気込んだ。

日本勢は稲見よりも先に出た畑岡奈紗(22)も67と伸ばし、稲見終了時点で7位まで順位を上げた。日本勢2人がダブルで表彰台に上がることも十分狙える状況となった。

母親の母国のフィリピン代表として出場している笹生優花(20)は67で回り、通算4アンダーで同時点で20位となっている。

第3日の競技は猛暑対策として、1番と10番スタートの2ウェイに分けて午前7時半から開催している。これまでは全組が1番からの1ウェイで実施していた。最終ラウンドは台風接近の影響で悪天候が予想されており、開始時間を1時間早めて6時半スタートとなることがすでに発表されている。実施困難な場合は54ホールでの打ち切りか、翌8日への順延を検討するという。このまま打ち切りとなれば、稲見は3位以内でのメダル獲得か、同スコアで並ぶ選手が出ればプレーオフ出場の可能性がある。