日本女子初となる個人種目でのメダルを獲得した日本のエース村上茉愛(24=日体ク)と、同じく銅メダルに輝いたアンゲリナ・メルニコワ(21=ROC)のやりとりがSNSで話題となっている。

14・166点で3位タイとなった2人は、表彰式で銅メダルとともに副賞の花束「ビクトリーブーケ」を渡された。村上は健闘をたたえるようにメルニコワへブーケを手渡すと、“お返し”のようにメルニコワも村上にブーケを渡した。2人はメダルと花束を手に取ってカメラにアピール。マスク越しでも分かる笑顔を見せた。

SNS上では2人の行動について「かわいいツーショットだった」、「村上選手ブーケを同率3位の選手に渡すとか天使なんか?」、「競技もさらにこんな場面も美しいね」などと、絶賛する声が相次いだ。

ビクトリーブーケには主に東日本大震災で被災した東北3県の花が使用されている。震災復興や支援への感謝を世界の人に届けるのが狙いで、明るい色を基調とし、復興の進展を表すシンボルにしている。

村上は8人が出場した決勝で14・166点をマークして3位タイとなり、銅メダルに輝いた。17年世界選手権の床運動で日本人63年ぶりの金メダル、18年には個人総合で史上初の銀メダルと道を切り開き、母国で金字塔を打ち立てた。