体操女子種目別決勝の床運動で、村上茉愛(24=日体ク)が日本女子初となる個人種目でのメダルを獲得した。8人が出場した決勝で14・166点をマークし、同点のメルニコワ(ROC)とともに銅メダルをつかんだ。女子のメダルとしても64年東京五輪の団体総合の銅に続く2個目。日本のエースとして臨んだ集大成の舞台で、最高の結果を残した。

村上の一問一答は以下の通り。

-試合を振り返って

今までの世界選手権で2回メダルをもらっているけど…一番重い。目指していたのは金メダルだけど、これまで(五輪)の4回の演技の中で、今日が一番良かったので満足している。

-音楽について

結構、決めるような曲調で1回の演技が楽しかった。この1分半が終わってほしくないと思って、自然と笑顔になれた。

-演技後の心境

点数を待っている音がものすごく心臓に悪くて…。

-着地について

自分が最大にやってもトータルで4本止めないと、2、3番には食い込めないと演技前に現実的なことを考えた。着地を決めないとメダルは無理だなと。諦める意味ではなく、現実的な点数を見て考えていた。「止まっちゃった」ではなく、自分で「止めにいく演技」をしたいと思った。

-歴史を塗り替えた

歴史を塗り替える人になれてすごく光栄。リオで東京を目指したいと思って、この5年間はすごく長かった。特に5年のうちの後半はつらかったけど、そういうアスリートになれてすごくうれしい。

-集大成と位置づけた五輪

集大成の言葉は五輪を目指す上ではそうだが、実際に終わらないと自分の本音は分からない。もう少し落ち着いた時に何か答えが見つかると思う。この5年で一番いい演技ができたので、集大成とも言える演技の結果が銅メダルだった。

-メダルに触れてみて

実際の重さも重かった。(優勝した)17年世界選手権は五輪明けで運も良かったけど、今回は自分で取りにいった銅メダル。演技的には金メダルだし、点数が出なくても、体操人生の中で一番の演技だったと思うので勝手に自分に金メダルをあげたい。

-5年分の演技をここで出せた

リオから昨日まで泣き尽くしたぐらい泣いた。今日も演技終わってちょっと泣いたかもしれないけど、「悔し涙はもう流したくない」と思ったので、今日は笑おう、楽しもうと思って臨めたので楽しかった。