「精神的ストレス」などを理由に個人総合決勝などを欠場していた16年リオデジャネイロ五輪女子4冠のシモーン・バイルス(24=米国)が、平均台決勝に出場して14・000点を記録し、銅メダルを獲得した。

連覇はかなわなかったが、演技を終えた瞬間は関係者が集まった会場から大きな拍手が巻き起こった。

バイルスは7月27日の団体総合決勝で「精神的ストレス」を理由に演技を取りやめ、29日の個人総合決勝、1日の種目別決勝の跳馬と段違い平行棒を棄権した。演技を取りやめた団体総合決勝後には、ストレスの要因として新型コロナウイルス禍による開催の1年延期や、無観客開催などを挙げており「今回の五輪はストレスがかかっていた。以前のように自分を信じられない。楽しめていない」などと、涙ながらに語っていた。

バイルスは世界選手権で歴代最多19個の金メダルを獲得するなど“絶対女王”として東京五輪に臨んでいた。