柔道女子78キロ級決勝が29日行われ、濱田尚里(30)が金メダルを獲得した。NHK総合で解説を担当した園田教子氏(旧姓阿武)は、04年アテネ大会で優勝。同階級で自身以来4大会ぶりの金メダルとなった濱田を祝福した。

濱田はフランスのマロンガに崩れ上四方固めで一本勝ち。実況のNHK大坂敏久アナウンサーから「園田さんやりました」と声を掛けられると、園田氏は「本当ですね、良かったですね」と、しみじみと喜んだ。畳の上では表情を緩めず、下りた後にコーチと抱き合って笑顔を見せた濱田の姿について、大坂アナが「偉いのが、畳の上では(喜びを)こらえてましたね。敗者への配慮という気持ち。柔の道、柔道の精神ですね」と話すと、園田氏も「濱田選手らしいところですね」と応じた。

また同階級での金メダルについて「今日放送席の旧姓阿武教子さん、園田教子さん以来ということになりました。4大会ぶり、この階級日本が金メダルです」と話題を向けられると、園田氏は「本当に良かったですね。濱田選手らしい寝技を生かした柔道が出来て、本人もすごくうれしいと思います」と、改めて濱田を祝福した。