男子100キロ級で初出場のウルフ・アロン(25=了徳寺大職)が、涙の金メダルを獲得した。決勝で趙グハム(韓国)に延長の末に一本勝ち。同級優勝は00年シドニー五輪金メダルの井上康生(現男子代表監督)以来、5大会ぶり。17年世界選手権、19年全日本選手権に加えて五輪も制覇し、日本柔道8人目となる「3冠王」となった。競技6日目を終えて、日本男子5つの金メダルは史上最多となった。

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◆柔道の今大会金メダル 男子は5つ目を獲得。無差別を含めて現行より1つ多い8階級で争った84年ロサンゼルス五輪を上回って史上最多となった。同五輪では細川伸二、松岡義之、斎藤仁、山下泰裕が獲得している。女子は3つ目をつかんだ。男女合計8個とし、04年アテネ五輪(野村忠宏、内柴正人、鈴木桂治、谷亮子、谷本歩実、上野雅恵、阿武教子、塚田真希)に並んで最多となった。