東京オリンピック柔道最後の種目となる混合団体が31日、NHKEテレで放送された。日本は準決勝でロシア・オリンピック委員会(ROC)と対戦。3番手として登場し、ミハイル・イゴルニコフと戦った向翔一郎(25)にネット上から応援の声が集まった。

試合はイゴルニコフの左手が向の右側頭部に何度か当たるラフな展開となったが、向は冷静に対処し、3回の指導を受けた相手に反則勝ちした。落ち着いて対応した向を「向選手めっちゃ耐えるやんめっちゃかっこいい」「すごくいい動き」などとたたえるコメントが多数。畳を下りて笑顔を見せた場面には「向翔一郎選手いい表情」「団体の向選手うれしそうで本当によかった」とホッとする声も上がった。

個人ではメダルを逃したが、団体では思わぬ苦戦を強いられた初戦ドイツ戦でも躍動。「団体の向強い」「メダル獲得の流れを作った」「向選手金メダル取ってくれ!」などとエールが送られた。

実況のNHK三瓶宏志アナウンサーは「カッとなる部分もなかったです」と向の試合ぶりを伝えると、男子の解説を担当する穴井隆将氏は「カッとなるかなと心配してましたけど、むしろ私の方が興奮してましたね」と苦笑していた。