国際オリンピック委員会(IOC)理事会が17日、東京オリンピック(五輪)開幕を23日に控えた都内で行われ、日本側のプレゼンテーションを終えた大会組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(78)がメインプレスセンター(MPC)で会見した。

橋本会長は冒頭、翌18日の夜にIOCトーマス・バッハ会長(67)ら幹部を東京・元赤坂の迎賓館赤坂離宮に招き、約40人が出席する歓迎会を開くことを報告した。

組織委主催で、橋本会長や菅義偉首相、東京都の小池百合子知事らも出席してIOCを歓迎する。緊急事態宣言下での開催の是非を問われると、橋本会長は「規模は小さく、飲食も伴わない。ソーシャルディスタンスを保ちながら、十分に距離を取って歓迎会を実施させていただきたいと考えています」と説明した。

迎賓館赤坂離宮は1964年の東京大会で組織委員会が設置された場所だ。

また、冒頭あいさつでは「開幕まで、あと6日。IOC理事会では国連事務総長からメッセージをいただきました。『アスリートと同じ強さと連帯を持って、世界に力強さを示していくべきだ』と。組織委からは観客の扱いにおける決定の経緯、新型コロナウイルス感染状況、プレーブック第3版、復興モニュメントの設置などを報告し、準備状況を評価いただきました」とした。【木下淳】