東京オリンピック(五輪)で伊藤美誠(20=スターツ)がユ・モンユ(31=シンガポール)を下し、日本女子史上初となる銅メダルを獲得した29日の試合を生中継したテレビ東京系「東京オリンピック 卓球 女子シングルス3位決定戦」の世帯平均視聴率が午後7時50分から150分間が11・5%、同10時20分から40分間が6・6%(ともに関東地区)だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。

世界ランキング2位の伊藤が、4-1でユ・モンユに快勝。12年ロンドン五輪で石川佳純、16年リオデジャネイロ五輪で福原愛と、直近2大会連続で敗れていた鬼門の3位決定戦を逆転で制した。伊藤は前回大会の女子団体銅メダル、水谷隼と組んだ今大会の混合ダブルス金メダルに次ぐ、3つ目の五輪メダル獲得となった。

試合後のインタビューでは「勝てたことはうれしいが、正直悔しさが大きい。(準決勝で)負けた後もたくさん励ましてもらい、気持ちを切り替えることはできたが、悔しい気持ちと、うまくいかなかった気持ちが大きい」とコメント。涙について聞かれると「悔し涙です」と言い切った。

この日、スタジオゲストに登場していた卓球女子で4度の五輪に出場した福原愛さん(32)は、伊藤について「銅メダルを獲得してくれたことはうれしいんですけど、本人のコメントを聞いて、軽々しく『おめでとう』とは言えないな…と。悔しさが残るというコメントだった。やはり彼女が目指しているものは金メダルなのでこの悔しさを次の団体でぶつけてくれたらいいな」とコメントした。