金メダルに向け、静岡県内で合宿中の東京五輪日本代表MF田中碧(22)が7日、本大会での活躍を誓った。

今夏に川崎Fからドイツ2部デュッセルドルフへ移籍が決まった。代表合流前には現地ですでに練習にも参加。日本との価値観の違いも強く感じたという。「『うまい』のは、ただの1つの武器なんだなと。日本では、うまいのがピラミッドの一番上で、さらに強いとか速いというのがある。欧州ではそういうのが横一線」。実際に現場で得た感覚を口にした。

ドイツでキャリアを歩み出すとともに、目の前には五輪が迫る。目標を達成するためのカギとなるポイントを初戦、22日の南アフリカ戦とし「1次リーグで厳しい戦いを強いられると、最後に力が残らなくなる。初戦で勝ち点3をとって、勢いも結束力も、実力以上の見えないものを味方につけることが大事」と話した。MF三笘、DF旗手ら、最大勢力である“川崎F組”の1人としても、Jリーグで培い、欧州に認められた力を本番にぶつける。