東京五輪スペイン代表が本番前最後の実戦で実力の片りんを示した。前半を0-1で折り返すと、後半途中から18歳のMFペドリ(バルセロナ)を投入。同MFが攻撃のタクトをふるい、後半はほとんどスペインが攻め続けた。

そして同33分。ペドリの縦パスを受けた左サイドのDFミランダが中央へクロス。これをFWプアドが左足でシュートし、そのボールをMFソレルが右足で触れて同点とした。立ち上がりからボール保持率では日本を大きく上回り、敵陣深く押し込むシーンも多かったが、A代表として欧州選手権でも主力として活躍したペドリの登場で一気に流れがスペインへと傾いた。

その欧州選手権では準決勝でPK戦の末にイタリアに敗れた。悔しい結果に終わったものの、優勝したチームを相手にボール保持率では大きく上回り、ペドリは大会の最優秀若手選手賞を受賞した。

A代表からはペドリをはじめ、FWオルモ、GKシモンら6人が東京五輪に参加しており、スペインは間違いなく優勝候補。デラフエンテ監督は「(A代表の)6人がいてもいなくても、このチームには素晴らしい選手たちのベースがある。日本までやってきて金メダルが欲しくないと言ったらうそになるが、プレッシャーは感じていない」と話した。