東京五輪前ラストマッチで、日本は優勝候補スペインと1-1で引き分けた。

ボランチで先発したDF板倉滉(24=マンチェスター・シティー)は「いやあ、うまかったですね。クオリティーが高いし、1人1人のポジショニングが賢いと感じました」と、肌で感じた相手のレベルに舌を巻いた。

12日のホンジュラス戦で、板倉はベンチスタートだった。センターバックとボランチができる器用な選手だが、ボランチでは川崎F下部組織の後輩MF田中と、オーバーエージMF遠藤の相棒枠を争っている。

「この試合は個人的にも重要だった。入りからエンジンをかけて、集中してやっていた」と試合を振り返り、「常に相手のミスを誘い、ガツガツ行く姿勢は見せなきゃいけないと思って入って、奪えた場面もあったのでよかった。後半は押し込まれて、相手がいいポジショニングでパスを回している中で、奪取してマイボールにできればさらによかった」と、後半のプレーに課題を見いだした。

ただ、引き分けはポジティブな結果だととらえている。「できれば後半ふんばって1-0で終われたらよかったけど、本戦も間違いなくこういう試合はある。今ここで経験できたのは、すごくポジティブだと思う」。レベルの高い相手に善戦してつかんだ引き分けに、手応えを口にした。