東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は19日、南アフリカのサッカー男子代表チームで判明した3人の陽性者に関し、21人の濃厚接触者が確認されたと発表した。この件を受け、組織委の高谷正哲スポークスパーソンが取材に応じた。

今回は南アのサッカー協会が陽性者を発表した形だが、組織委は陽性者の国や競技名、選手名の公表はしない運用ルールになっている。記者団から「通常であれば陽性者が出た場合、対戦相手側にも、その情報は開示されないのか」と聞かれ、「現時点では相手チームにも言わないことになっている」と答えた。

このルールで運用されている背景には国際的な個人情報への厳格な姿勢があると高谷氏は説明。国際オリンピック委員会(IOC)との議論の中で「特に医療に関する個人情報を大会主催者が公表するのはおかしいとの考え方だった」と話した。

ただ試合に欠場する選手は一般的に、その理由も示すのが通例。高谷氏は欠場理由を「コロナの時だけ示さないのも変。開示できるかどうか今後、検討したい」と語った。