東京五輪初戦の南アフリカ戦(22日、味スタ)を3日後に控えたサッカー日本代表は19日、千葉県内で練習を行った。

南アフリカチームからは3人の新型コロナ感染者が出ていたが、この日の練習前に、21人の濃厚接触者がいたことが明らかになった。

周囲が騒がしくなった日本代表チームだが、1時間弱の練習を集中してこなした。かかとの打撲で別メニュー調整となったMF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)は「(南アフリカの状況は)耳に入ってきているが、気にしていない」。DF冨安健洋(22=ボローニャ)も「僕たちは僕たちの準備をするだけ。相手の状況は気にしていない」と、自分たちのすべきことにフォーカスした。

オーバーエージのMF遠藤航(28=シュツットガルト)は、五輪期間中に対戦する相手から感染者が出たことについて「大会開催前から予想はできたこと」と驚かなかった。「僕らができることは、試合があると思って最大限準備すること。ニュースに惑わされずに、できることをやることが大事」。16年リオ五輪チームを率いた主将らしく、堂々と構えた。

キックオフ6時間前までの検査で濃厚接触者の陰性が確認できれば、南アフリカ戦は成立する見通し。遠藤は「試合で感染した前例はほぼ聞いたことがない。個人的にはそんなに心配していない。せっかくの五輪なので、ぜひ南アフリカと試合がしたい。陰性が確認できて、しっかりと試合が開催されることを個人的には願っている」と話した。