サッカー女子の日本は24日に英国との1次リーグ第2戦に臨む。なでしこの前に立ちはだかる強力FWエレン・ホワイト(32=マンチェスター・シティー)は2-0で勝った初戦のチリ戦で全2得点と絶好調。23日、日刊スポーツの取材に応じ、サッカー少女時代に憧れた札幌の地にかける思いを口にした。

日本の天敵、ホワイトは札幌市内で調整し、晴れやかな表情を浮かべていた。「オリンピック(五輪)のホスト国と戦うのは楽しみだけど、勝つ自信がある」と言い切った。初戦のチリ戦では2発。好調を維持して日本をたたくつもりだ。

日本戦に強い。チームの主体であるイングランドとして、高倉監督体制での3試合中2試合で3得点。ちなみに、3戦全て完封勝利とあって自信満々。「日本は全員テクニカルで気持ちが強い選手が多い。アーセナルの岩渕がキーマンね」。なでしこの10番を警戒するが、エース対決で負けるつもりはない。一気の1次リーグ突破を狙う。

札幌ドームでのプレーにあこがれていた。男子の02年W杯日韓大会で元イングランド代表MFベッカムがアルゼンチン戦で勝利を決めるPKを決めた会場。当時は13歳の少女。授業中だったが「先生がテレビで見せてくれた。札幌ドームでいつかプレーしてみたいと思っていて、その夢がかなって、ゴールも決められたのがうれしい」。たどり着いた喜びが、士気をさらに高める。「きっと激しいけど、楽しい試合になる」。日本は敗れると、1位突破の可能性が消える。強豪英国の背番号9に、最大級の警戒をする必要がありそうだ。【保坂果那】