森保ジャパンはPK戦の末にニュージーランドを下して、2大会ぶりの4強入りを決めた。GK谷晃生(20=湘南)が、相手2人目のPKを止めた。

オーバーエージのMF遠藤航(28=シュツットガルト)は、「PK戦はどっちが勝つか分からない中、蹴った4人は自信を持っていた。メンタル的な部分で相手を上回れた」と胸を張った。

PKのキッカーは順に、<1>FW上田、<2>DF板倉、<3>DF中山、<4>DF吉田。GK谷が相手2人目のPKを止め、さらに相手3人目のキッカーがPKを外したため、吉田が決めた時点でPK戦は終了したが、実は遠藤が5番目に蹴るはずだった。

キッカーは、自信のある人が挙手で志願したという。遠藤は「僕は『5番目に蹴りたいです』と。麻也くん(吉田)が『何番がいいですか?』と聞いていて。4番か5番で、僕と麻也くんだったんですけど」と、順番が決まった経緯を明かした。

浦和レッズに所属していた16年に、遠藤はPK戦の末にルヴァン杯を制した。決勝戦では5番目のキッカーを務めて、自身のキックで優勝を決めていた。

「そのときみたいに自分が決めたい思いがあった。今日に関しては、そういう強い気持ちをもっている人が蹴ればいいと思っていた」と話し、「麻也さんにも『外しても僕が決めるので大丈夫です』と言いました」と笑った。

ただ、前半10分には決定機を外していた。FW林の右クロスをファーサイドで合わせたが、大きくふかせてしまった。「来ると思って走っていたけど、思ったよりボールが伸びたというか、脚を出すのが遅れましたね、完全に。絶対に決めないといけなかった」と反省し、「今日みたいなタフな試合をずっとやってきたわけじゃない。まだ余力はあります」と、5戦連続の先発出場に意欲を見せた。