サッカー男子日本代表DF中山雄太(ズウォレ)が、スペインとの準決勝前日の2日、試合会場の埼玉スタジアムで会見に出席した。

スペインとは大会直前に国際親善試合で対戦し、1-1で引き分けている。「僕たちがこの期間で成長しているように彼らも成長している」と、当時の経験に頼るつもりはない。「しっかりと(ボールを)保持して作ってくるし、準々決勝で延長で勝ちをもぎ取る粘り強さもある。タフな戦いになると思う」と、表情を引き締めた。

勝てば五輪では史上初の決勝となる。金メダル獲得を目標とするチームにとって、決勝進出は歴史的な快挙であると同時に、ひとつの通過点でもある。「金メダルへ意識はむしろ強くなっている」と心境を語りつつも「1つ1つのことに取り組んだ結果として結びつくもの。目標には強い気持ちをもちつつ、まずはスペイン戦で勝ちをもぎとることに全力をそそぎたい」と、目の前の1戦だけに集中している。