大橋悠依(25=イトマン東進)が、日本女子最初の金メダルを獲得した。400メートル個人メドレー決勝で4分32秒08の好タイムを出して、世界の頂点に立った。

前半から後続に差をつけて逃げ切る完勝。当初の予想ではメダル獲得がギリギリのラインだった。綿密な戦略の勝利でもあるが、その裏には、北島康介を育てた名指導者の平井伯昌・競泳日本代表ヘッドコーチの存在が欠かせなかった。平井ヘッドコーチにとって、平泳ぎで2004年アテネ大会、08年北京大会2冠を達成した北島康介、16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレーを制した萩野公介に続き、6個目の金メダルとなった。

レース後、大橋は、平井コーチに一言と問われると「ありがとうございました」と涙を流して感謝した。