12年ロンドン五輪銀メダリストで4大会連続で決勝に進出した入江陵介(31=イトマン東進)は、1分57秒32で7位に終わった。

最初の50メートルは好スタートを切ったが、100メートル通過は57秒12で7位と遅れて、後半も加速できなかった。100メートルは準決勝で敗退したが、200メートルは全体8位で決勝に進出。「守りに入らず、100パーセント出し切って世界の強豪と戦いたい」と話していたが、上位には食い込めなかった。

ロンドン五輪では100メートルの銅も含めてメダル3個を獲得したが、前回リオデジャネイロ五輪では得意の200メートルで8位に終わり、「選手として賞味期限の切れた人間なのかな」と弱音ももらしていたが、そこから奮起。ウエートトレーニングにも取り組んできた。

「4大会とも決勝の舞台を味わえたのは幸せでした。タイムは全然でしたが、東京で決勝の舞台で泳ぐことができて悔いはない。(リオ後は)楽しいことも、苦しいこともたくさんあったけど、心から幸せだった。本当に楽しかった」と、レース後は目に涙をため、声を震わせながら長きにわたる競泳人生を振り返っていた。