前日、混合ダブルスで日本卓球界初の金メダルを獲得した伊藤美誠(20=スターツ)がシングルス初戦に登場し、ポルトガルのフー・ユ(42)に4-1で勝利した。16年リオデジャネイロ五輪では団体戦のみに出場。五輪のシングルスは今大会が初となる。

金メダルの余韻が残る東京体育館。伊藤は疲れが残る中、危なげなく初戦を突破した。前日、メダリスト会見が終わったのがちょうど、日が変わった頃。シングルスの試合はわずか12時間後と、厳しいスケジュールだった。

「昨日ここでやったインタビュー中に気持ちを切り替えていた」と、金メダルを取った直後の取材中に、シングルスに意識を向けていた。体力的にも「結構、元気。これまでたくさん練習してきたので体力には自信がある」と自信満々に語った。

1ゲームは落としたものの、安定したプレーで危なげなく勝利。3種目とも金メダル獲得を目指すと公言する伊藤にとって、過密スケジュールをこなすことも、テーマの1つになってくる。【三須一紀】