東京五輪のテニスは男女とも64選手が出場するシングルスは3セットマッチで、最終セットはタイブレーク。トーナメント制で3位決定戦がある。女子シングルスは1回戦が24日に始まり、3位決定戦、決勝は31日に行われる。

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コロナ禍の厳しい行動制限に高温多湿の中、誰が頂点に立つのか。17年から21年の5年間で、4大大会に複数回優勝したのは4回の大坂なおみ(23=日清食品)、2回のハレプとバーティと、わずか3人だけ。10人の4大大会初優勝者が生まれたほど、争いは混迷だ。

今回のハードコートの4大大会だけで見れば、大坂が4回優勝と圧倒している。高温多湿も、最近まで米フロリダ在住でなれているため、大坂に有利に働く可能性は高い。課題は2カ月弱ほど実戦から離れた試合勘。それと、全仏の出来事から、どのぐらいメンタルが回復しているかだ。

女王バーティも難敵だが、3位のサバレンカは、パワーヒッターで、一発があるだけに怖い。20年全仏優勝のシフィオンテクも、早々と日本に入り、事前合宿地の高崎で練習に励んでおり、準備は他の選手よりも万全だ。【吉松忠弘】