東京オリンピック(五輪)レスリング女子57キロ級で金メダルを獲得した川井梨紗子(26=ジャパンビバレッジ)が6日、一夜明けて会見を都内で行った。

62キロ級の妹友香子とともに、日本勢として同一大会で初の姉妹で金メダリストになった。「友香子が待っていてくれて、表彰式後に2人でメダルを並べて写真を撮って。『これが言い続けてきた夢で、現実になって良かったね』と話していました」。妹に対して「コロナで1年延期が決まり、1年先まで頑張っていられるのかと。1人だったら落ち込んでいたかもしれないが、友香子が励ましてくれたり、頑張っている姿を見て、やらなきゃと自然に思う環境だった。友香子がいたから、ここまでこられた」と感謝した。

大ファンで親交がある歌手倖田来未の助言も大きかった。「五輪の国内予選の時、『やめようと思ってる』とぽろっと言っちゃって」と明かした。「音楽界の人の立場から、考えを言ってくださって。音楽とレスリングは別物だけど、すごくしっくりくる言葉がありました。もう1回、やってみようかなと思えたのは、家族と倖田さんとそのほか身近な人たちのおかげ。倖田さんのおかげでここまでこられたのは間違いなくて、曲にも励まされ、感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

前回リオデジャネイロ五輪の63キロ級に続く連覇となった。女子の連覇は、4連覇の伊調馨、3連覇の吉田沙保里に続く3人目。偉業にも「馨さん、沙保里さんはどれだけ追い掛けても追いつくものではない。あつかましいですが、私は私らしくやっていきたい。同じ時代にレスリングができたことは大きな財産。さらに下の世代につなげていけたら」と恐縮しながら話した。