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サラブレッドルーキー岩崎翼が羽ばたく

5月19日、京都1Rで初勝利を挙げるなど、ここまで3勝を挙げている岩崎翼騎手
5月19日、京都1Rで初勝利を挙げるなど、ここまで3勝を挙げている岩崎翼騎手

<特集「GOGOサマー」>

 小倉、新潟が先週開幕していよいよ夏本番。夏競馬の1つの見どころといえば若手騎手の奮闘だ。今週の「GOGOサマー」はルーキー騎手にスポットを当てる。中でも現在3勝の岩崎翼騎手(19=河内)は、叔父に和田竜二騎手(36)を持つなど、競馬一家に育った有望株だ。彼には今夏の飛躍とともに大きな目標がある。今年いっぱいで定年を迎える祖父和田守厩務員(63)とともにウイナーズサークルに立つことだ。

 「GOGOサマー」という言葉を「GOGOルーキー」と替えてもいいぐらい、夏はルーキー騎手にとってはチャンスの時だ。これまで、夏をきっかけに飛躍したジョッキーは数知れない。普段はほのぼのとした雰囲気をただよわせる岩崎はそれを知っているからこそ「僕も、この夏はなんとかしないと…と思っています」と熱く語る。

 その言葉の裏にあるのは危機感だ。ここまで関西の新人では原田敬伍(18=田所、現在騎乗停止中)と並ぶ3勝を挙げているが「反省することばかり」と首をひねる。「せっかくいい馬に乗せてもらっているのに腕が足りないので勝ち切れていません。もったいないレースが多かったと思います。ああすればよかったと…」。

 競馬人としては素晴らしい環境で育った。祖父の和田守厩務員は09年札幌記念でブエナビスタを破ったヤマニンキングリーを担当した腕利きで、現在も岩崎と同じ河内厩舎に所属。彼の長男は、名マイラーのデュランダルを手掛けた和田裕一助手(牧田厩舎)。次男の和田竜二は言わずと知れた人気ジョッキーだ。岩崎はこの世界で名を成した人たちに囲まれて育った“サラブレッド”である。

 「まわりの人から『恵まれた環境やな』と言われてきました。叔父さん(和田騎手)は競馬に関してすごく丁寧にアドバイスしてくれるし、河内先生は細かいところまで教えてくれる」。もちろん、それを生かせるかは本人次第。新人時に夏の小倉で勝ちまくった和田騎手は「デビュー時に教えることは言ったので、あとはどこまで強い人間になれるか。この夏どれだけ力をつけるかでしょう」と、今夏の奮起をうながす。

 今の岩崎にはもう1つ特別な目標がある。それは今年いっぱいで定年する和田厩務員の担当馬で勝つことだ。21日中京5Rの新馬戦で担当馬タガノハウリングに騎乗し7着に終わった。「今の最大の目標はウイナーズサークルで祖父と写真を撮ること。おじいちゃんと孫っていうのはたぶん初めてでしょう? またハウリングに乗るチャンスをいただけたら、次は絶対に勝ちたい」。これには和田厩務員も「一緒に勝てたら、こんなうれしいことはない」と話す。飛躍と一生の思い出を手にするため、岩崎の熱い夏はこれから本番を迎える。【中上博】

 岩崎の師匠・河内師の話 もちろん乗ることが一番だけど、これから人間を作っていかなきゃいけない。1人の人間として、やれることをやれるようになっていってほしい。

 ◆岩崎翼(いわさき・つばさ)1994年(平6)5月30日、滋賀県栗東市生まれ。今年3月2日の阪神1Rでデビュー。初勝利は5月19日京都1Rティボリハーモニー。157・8センチ、47キロ。血液型A。

 [2013年7月30日8時56分 紙面から]

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