ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で7大会連続7度目の本大会出場を狙う日本は、16日午後8時(日本時間17日午前1時)から、B組第6戦でオマーンとアウェーで対戦する。9月のホームでの初戦に0-1で敗れた雪辱を期す。

これ以上、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。サッカーのデータ分析会社「OPTA」の統計によると、日本は最終予選5試合で相手に「インターセプト」を許した回数がB組6チームの中でワーストの69回。連係、連動が不完全な今の森保ジャパンを象徴するような数字と言える。

オマーンはボールの奪いどころを定め、そこから一気に逆襲速攻を狙ってくる。0-1で敗れた前回対戦はFW大迫への縦パスがことごとく遮断され、18回のインターセプトを許した。後半43分に決勝ゴールを決めたFWサビは「一丸となってハードワークした結果」と話していた。

1-0で辛勝した11日のベトナム戦でもインターセプト数は日本の9回に対し、ベトナムは23回。日本のスピード感に乏しいパス回しはすぐに引っかけられ、逆にカウンターを受けそうにもなった。ピッチ外では想定外のことが起こり、コンディションも万全ではなかったかもしれないが、日本の攻撃は相手の守備範囲、想定の範囲内だったということか。

出場機会のなかったMF堂安は「ピッチ内の選手しか分からないこともあるけど、コンビネーションで、うまくかみ合っていない」と攻撃面の課題を指摘。さらに「相手がブロックを敷くことは分かっていながら、点と点の単調な攻撃に終わっている。いろんな選手がわき出るような、迫力のある攻撃をしたいと思っている」と話していた。

チームとして連係、連動ができていれば、1本のパスミスから失点するようなこともないはず。年内最後の一戦は、森保ジャパンの修正力が試される。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

※データ協力:OPTA