J2アルビレックス新潟が今季クラブ最速となる前半5分に先制点を挙げた。1日のホーム、ジェフユナイテッド千葉戦(2-0)。MF高木の左からのCKをニアサイドで待ちかまえていたFW谷口が頭で合わせた。「相手がゾーン(ディフェンス)だったのでチームとしてそこ(ニア)を狙おうと。ヨシ君(高木)がいいボールを送ってくれた」。2試合連続で前半に先制点を決めたFWは試合前のスカウティングの成果を強調していた。

これで開幕から11試合連続で先制点をマーク。99年に創設されたJ2で、開幕から11試合連続得点は最終的にJ1昇格を果たした15年の福岡以来、6年ぶり10チーム目。今回の新潟のように11試合全て先制点というケースに限ると、優勝した02年の大分以来、19年ぶり2チーム目の快記録だ。

今季は昨季と比べ、立ち上がりから相手を圧倒する試合が多い。前半15分までのゴールはこの日の谷口の先制点が6点目。昨季は通算42試合で同時間帯の得点は2点だけだったが、今季は前半の早い時間に先手を奪い、試合序盤からボールとともに主導権を握るのが勝ちパターンとなっている。

就任2年目を迎えたアルベルト監督の下、J2各チームの分析もさらに進んでいる印象。試合前の準備が万全だから、常に先手を取り、相手の出方に惑わされることもない。1-0からさらにリードを広げる戦いで、開幕から首位の座を守り続けている。【石川秀和】

後半18分、谷口がこの日2得点目を決める
後半18分、谷口がこの日2得点目を決める