やはり行き詰まった時の活路は、サイド攻撃とミドルシュートだね。日本はニュージーランド(NZ)に前半に失点した。体格くらいしか日本に勝るものがない相手に、てこずった。サイドは上がらず、ラインを下げて、前半は自滅に近い形だった。

後半は両サイドが高い位置にポジションを取り、どんどんミドルを打った。相手が対応に戸惑い、そのすきに日本は得点を重ねた。男子でも言えることだが、行き詰まった時はピッチを広く使って、どんどんシュートを打った方がいい。その定石が結果につながる、分かりやすい試合だった。

WEリーグ含め、女子サッカーの人気は低迷中だ。多くの人は今、なでしこが活動中だと言うことを知らないかもしれない。Youtubeの「JFA TV」で放送したこの日のNZ戦の視聴数は約4万8000人。このままでは、日本の女子サッカーは消滅の危機に直面してしまう。

思えば、優勝した11年W杯ドイツ大会も、最初は盛り上がらなかった。勝ちだして、準々決勝でV候補の地元ドイツに勝ってから、一気に注目された。その後、国内のリーグ戦も目を向けられるようになった。

女子サッカーは、無関心の中でパリ五輪に向かうことになるだろう。勝ち続けないと、人々の関心から遠ざかってしまうはず。パリ五輪に向け、あまり意味のないNZとの2試合が終わったが、連勝したことは褒めてあげたい。未来のためにも、このまま勝ち続けて、五輪ではメダルを取ってほしいね。(日刊スポーツ評論家)

日本―ニュージーランド 後半、ゴールを決め喜ぶ浜野(中央)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、ゴールを決め喜ぶ浜野(中央)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、チーム4点目のゴールを決め、駆け出す千葉(共同)
日本―ニュージーランド 後半、チーム4点目のゴールを決め、駆け出す千葉(共同)
日本―ニュージーランド 後半、攻め込む千葉(左)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、攻め込む千葉(左)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、チーム3点目のゴールを決める藤野(右)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、チーム3点目のゴールを決める藤野(右)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、チーム3点目のゴールを決め、タッチを交わす藤野(手前左)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、チーム3点目のゴールを決め、タッチを交わす藤野(手前左)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、自身2点目のゴールを決める浜野(左)(共同)
日本―ニュージーランド 後半、自身2点目のゴールを決める浜野(左)(共同)
熊谷紗希(2023年7月14日撮影)
熊谷紗希(2023年7月14日撮影)