サッカー日本代表が悲願のW杯初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」から16日で20年となる。98年フランスW杯アジア最終予選、アジア第3代表を懸けたイランとのプレーオフ。岡野雅行のゴールデンゴールに日本列島が歓喜に揺れた。当時の選手たちは何を思い、今どう感じているのか。今も語り継がれる激闘を振り返る。(敬称略)

 

 DF秋田は得意とするヘディングで競り負けた。後半14分に「オレの頭の上からやられた」と、アジア最強ストライカーと称されたダエイに、一時逆転弾を許した。ただ「後半45分が終わって、勝利を確信した。我々より相手は確実に疲れていて、足が止まっていたから」という。延長も含め118分間、ダエイをマークし続け「終わったらすべての関節が痛かった」と死闘を振り返った。