日本代表FW杉本健勇(25=セレッソ大阪)が、左足首の手術で長期離脱する可能性が出てきた。左肋骨(ろっこつ)骨折に加え、左足首痛が判明。5日に横浜市内で「Jリーグアウォーズ」に出席し、検査結果次第で左足首の遊離軟骨除去の手術を受けることを示唆した。東アジアE-1選手権の日本代表合宿から、今日6日にも離脱する。23日の神戸との天皇杯準決勝(ヤンマー)出場も厳しくなった。

 タキシードに身を包んだ華やかな場で杉本は歩くのもつらそうだった。「(肋骨は)折れてるよ。どうなるか分からんけど、厳しいね」。今季22得点の大型ストライカーは日本代表合宿で2日続けて別メニュー調整。状態に改善の兆しはみられず、今日6日にも無念の離脱が濃厚となった。

 日本代表欧州遠征のベルギー戦(11月14日)で、相手のひじが入り、左脇腹を負傷した。痛みを抱えながら帰国後の3試合にフル出場も、リーグ戦終了後の3日に大阪府内での検査で肋骨骨折が判明した。さらに代表合流後に「いつからか分からない」と以前から違和感があった左足首痛が悪化。遊離軟骨の可能性があり、離脱後に受ける予定の検査結果次第で、手術を受ける可能性もあるという。

 手術となればリハビリ期間も含めて長期離脱は避けられず、23日の天皇杯準決勝出場も絶望的となる。ただ最大の目標、来年6月W杯本戦のメンバー入りを目指し、まず体を万全に整える選択が最有力とみられる。「ここにきてついてない。痛すぎる」と杉本。スペイン1部ヘタフェが獲得に動くなど海外移籍も取りざたされるが、今は戦える体を取り戻すことが最優先となる。【実藤健一】