総力戦で1次リーグ突破を決める。13日にアジア杯UAE大会の1次リーグ2戦目となるオマーン戦(アブダビ)に臨むサッカー日本代表が12日、試合会場で前日練習を実施した。

11日に右臀部(でんぶ)痛を再発させたFW大迫勇也(28=ブレーメン)は、2日連続で練習を回避した。練習後の前日会見では、森保一監督(50)は初戦2得点の大迫をオマーン戦で欠場させる方針を明かした。

はっきりとした口調だった。森保監督は「FWの選手に関してですけど、間違いなく新たに明日先発に入ってもらう選手がいると思います」と1トップの大迫に代わるFWの起用を明言。この日の練習を腰痛で回避したGK東口とともに「チームとして戦力が欠けることはできればない方がいいですけど、一番痛いのは本人たちだと思います。まず本人たちが早く回復して、チームに合流してもらえることを願いたい」と、思いやった。

それでも、2戦目を目前にしてエース不在の苦境に陥ったのは大きな痛手になる。先制されたトルクメニスタン戦を2得点でひっくり返した大迫不在の影響は少なくない。それでも「残った選手とスタッフで次の一戦を勝ちきれるように、どんなアクシデントも乗り越えてやっていきたい」と、一丸で乗り越える覚悟を口にした。オマーンには通算8勝3分けと11戦不敗だが「トルクメニスタン戦にしても、次のオマーン戦にしても厳しい戦いになることは覚悟して戦わないといけない」と、心に生じかねないすきも排した。

「オマーンは速攻もできれば遅攻でボールを握っての攻撃もできるチーム。カウンター対応をしっかりするとともに、彼らがボールを動かせるチームだということ、そこでは我々も我慢しながら守備をすることをやっていかなければいけない。しっかり準備していきたいと思います」

不測の事態を乗り越えた先に、決勝トーナメントが見えてくる。