東京五輪世代のU-22(22歳以下)日本代表が同ジャマイカ代表に大勝した。MF安部裕葵(バルセロナ)が、チームにあった一体感を口にした。

試合後、安部の表情には充実感が漂っていた。「またこのメンバーで集まりたいくらい」。短期間で連係の向上を実感した。練習から特に守備について考えを周囲に伝えていたといい「本当に全員の共通意識ができていないと、ああいう守備はできない。監督をはじめ、すごく細かく突き詰めてやってくれた」と、攻守に素早く統率のある切り替えに手応えをつかんだ。

誰もが東京五輪に出場することを1つの目標にしている面々。本大会まで残り1年を切り、競争は激しくなる。「もちろん競争はある。でもその中で、味方の幸せを自分の幸福に感じるのがいい関係。そういうものができてすごくよかった」。言葉には実感がこもった。

安部自身もPKで得点。ゴール以上に技術の高いプレーで存在感を示した。「五輪のためにというか、これからの人生のために大事な活動だった」。この経験も1つの糧にする。