東京五輪を控えるなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)は31日、約2週間の鹿児島での候補合宿を打ち上げた。

4月8日にパラグアイ戦(ユアスタ)、11日にはパナマ戦(国立)と、約1年ぶりに国際親善試合を戦う。4月1日には、この2試合に臨むメンバーが発表される。

サバイバルの合宿を終えた高倉麻子監督(52)は、「新しい選手の底上げを強く感じて、それがチームにパワーを与えてくれていると思った。五輪の(登録メンバー)18席に対して、絶対的な選手はいない。まだまだ悩む覚悟で、みんなの良いプレーを楽しみに見たい」と、合宿を通してうれしい収穫があったことを明かした。

30日に鹿屋体育大(男子)と行った練習試合では、昨年11月の候補合宿で初めて招集されたFW浜田遥(28=マイナビ仙台レディース)が2得点した。高倉監督は「なでしこにはいない、泥臭く、ゴール嗅覚の高い選手。学ぶ姿勢がすばらしい。1歩ずつ階段をのぼっている。結果を残し続けて、最終メンバー入りまで食い込んできてほしい」と、さらなる伸びしろに期待を寄せた。