東京五輪日本代表が活用し、6月の活動から早期合流させる年齢制限外のオーバーエージ(OA)枠に、FW大迫勇也(30=ブレーメン)とDF吉田麻也(32=サンプドリア)を起用することが確実であることが7日、分かった。残る1枠はMF柴崎岳(28=レガネス)、MF遠藤航(28=シュツットガルト)の二者択一となっている。

A代表でも不動の1トップとして最前線に立つ大迫はポストプレーの安定感が際立つ、日本で唯一無二の存在。2列目で起用見込みのMF久保建英(19=ヘタフェ)、MF堂安律(22=ビーレフェルト)といったタレントと、すでにA代表でも共闘。大黒柱の役割を担う。

A代表の主将、吉田も大迫と同様に“当確”。08年北京、12年ロンドンに続き自身3度目、OAでは2度目となる。3月のA代表の活動には五輪世代のDF冨安健洋(22=ボローニャ)との連係をさらに深めるべく、日本協会は移動にチャーター機を用意するなどしてチームに合流させた。同時期に活動したU-24の練習を冨安とともに視察する予定もあった。結果的に視察は実現しなかったが、A代表のセンターバック2人を五輪で起用できれば最終ラインは盤石となる。

最後の1枠は一時、柴崎がリードしていた。19年6月の南米選手権(ブラジル)では五輪世代が主体のA代表に加わるなどした。ここにきて遠藤の評価が急上昇。3月の代表戦でも存在感を放った。前回16年リオデジャネイロ五輪には主将で出場しており、本大会の経験もある点も心強い。

過去にOA候補としてDF昌子、DF植田らが検討された時期もあった。今後、所属クラブとの調整、けがなど未知数な部分はあるものの、4人までの絞り込みにメド。自国開催の五輪での金メダル獲得へ、A代表で不動のレギュラーたちが6月にそろって合流することになる。