日本代表と東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表を兼任する森保一監督(52)が20日にオンラインで取材対応し、MF久保建英(19=ヘタフェ)について言及し、変わらない信頼を語った。

久保は直近のリーグ戦では所属元であるレアル・マドリードとの試合で出番なしに終わった。3月のU-24日本代表ではアルゼンチン代表との2試合で抜群の存在感を放ったが、クラブでは出場時間を確保できない状況が続いている。森保監督は「試合に出られることが1番」としつつも「そうじゃない局面でも我慢強く、成長のために進んでくれている」と話した。

ロングボールを多用する守備的な戦術で引き分け狙いとも取れる戦い方をするヘタフェのボルダラス監督には、久保を起用しないことに対して批判の声もある。森保監督は「それ(起用)は監督が決めること。選手本人も、自分が選んでヘタフェにいっている」と、同じ監督としての立場から冷静に話した。

森保監督は3月にはA代表を指揮したため、久保らと直接会話する機会はなかったという。コーチスタッフから詳細な報告を受けているといい「19年11月にコロンビアと対戦したときと比べて、力を発揮できているし、チームがスムーズにいくために率先して周囲とコミュニケーションをとってくれていたと聞いている」とした。またプレー面でも「(クラブで)試合に出たり出なかったりというのはあるが、技術的にも戦術的にも生かせるものが多くなっていると報告を受けている」と話し、着実に成長を遂げていることを口にした。【岡崎悠利】