「10月が勝負」。2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選の組み合わせ抽選が1日、マレーシア・クアラルンプールのアジアサッカー連盟(AFC)本部で行われ、日本は4大会連続でオーストラリアと対戦することが決まった。その他に、サウジアラビア、中国などが同じグループBに入った。10月にはアウェーでサウジアラビアと対戦し、中4日でホームでオーストラリアを迎える。強豪2国との過酷な移動ゲームを乗り越え、W杯7大会連続出場を目指す。

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日本にとって最終予選と言えば「ドーハの悲劇」が思い起こされる。93年10月28日、イラク戦。勝てばW杯初出場だった。最後に追いつかれ、夢はついえた。その試合に出場していた選手が、指揮官として初の最終予選に臨む。森保監督は「私自身経験したことがあるので、メンタル的にもフィジカル的にも2次予選とは別次元の戦いが待っている」と表現した。

あれから28年。月日が流れようと、今回の最終予選も10月が鍵となりそうだ。9月2日の初戦から来年3月29日までの最終予選。日本代表は10月に、グループ内でライバルとみられる2国と対戦する。7日に、アウェーでサウジアラビア。中4日で、12日にホームでオーストラリア。森保監督も「アウェーのサウジアラビアが相当厳しい試合になると思う。試合後は少しでも早く日本に移動できるようにお願いしたい」と重要な2試合と位置付けた。

移動に加え、気候との闘いも待ち受ける。サウジアラビアの10月の平均気温は20~25度といわれる。夏の気温のピッチで戦った後は、今度は秋の日本へ。ただ、それはどこの国も同じ。森保監督は「過酷な条件の中で勝ち抜かないといけないことについては、日本代表でプレーする選手は覚悟していると思う」と言い切った。

今回はイラクは別組。6大会ぶりの「日韓戦」も実現しなかった。韓国の入ったグループAは、韓国以外、全てが中東の国。SNS上などでは「日本は比較的、楽の組」といわれているが、最終予選は何が起こるか分からない。あの日を知る指揮官は「アジアを確実に勝つ保証はないと思っている」と言った。悲劇を体験したからこその言葉。だからこそ、歓喜の勝利を日本に届ける。【栗田尚樹】