日本(FIFAAランク28位)がベトナム(同98位)に1-0で辛勝した。主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)は「最低限の課題をクリア」としながらも、次のオマーン戦の重要性を説いた。オランダからのチャーター機が大幅に遅延し、試合前日に到着したメンバーが吉田を含め5人先発。難しい試合を制し、吉田は「若いうちの苦労は買って出もしろということで(笑い)。勝てたこと、ここを乗り越えたことは確実にチームの血肉になる」と手ごたえを口にした。吉田の一問一答は以下の通り。

 

-今の心境

吉田 アクシデントはあったが、僕らは1日前だがほとんどの選手は2日しか練習していない。すり合わせることは難しかったので、やはりミスもあったし。うまくいかない部分もあったが、その中でも勝ち点3を取るのが最低限の課題。一つクリアしたことと、そこが一番、ほっとしている部分。このシリーズの2試合は確実に勝ち点3をとって6を積み上げたいと思っていたので。まだ前半が終わったところ。後半のオマーン戦に向け、まだいい準備をしないといけない。

-試合前の声は

吉田 9月、10月は初戦を落としているので。もちろん落とせない、ここは必ず勝とうと。

-終わった後の声は

吉田 フラッシュもありましたし、特に話していないが、次も勝とうと言いました。

-次のオマーン戦に向けて

吉田 1つは初戦で負けている相手なので、もちろん、2回負けるわけにはいかない。このシリーズの後半戦、確実に勝って勝ち点3をとって上のチームにプレッシャーを与えないといけない。移動も含めての戦いになる。ここからいい準備をして、少しでもいいコンディションで試合に挑まないといけない。今日、うまくいかなかった部分を移動中も含めて話し合って、プレーの内容をいいものにしていかないと。

-フラッシュではブラジルと対戦するつもりと

吉田 そのぐらいのつもりで戦わないといけない。初戦に不十分だった精神的な準備の部分を高める意味でも、そういう例を出した。決してオマーンを過小評価してはいけないし、多分、自分たちも過小評価するべきではない。自信をもって臨みたい。

-高いリスクマネジメントはどう考えて手応えは

吉田 おそらくずっと、ベトナムのやり方としてブロックを引いて、前に俊敏性のある選手を置いて、彼らが推進力ありますし、彼らが持ち運んでオーバーラップする、カウンターを軸に戦っている。最初の1つ目の芽を摘むことはいつも以上に意識した。僕らがボールを持つ時間が長くなると、サイドバックが上がり気味になるので。そこで、逆サイドのサイドバックを絞らせる、もしくは、アンカーの遠藤選手をしっかり、僕らの前にスクリーンさせるのを徹底しなくてはいけなかった。そこがカギだった。

-今日のメンバー、右サイドバックだけ変わった。オーストラリア戦の継続でどういう受け止めをしたか

吉田 1つはこの間がよかったのもある。ただ、もう1つはすり合わせる時間が少なかった分、あまりいじらない方がよかったという判断だったと個人的には思います。前回のいいイメージのまま、正直、練習時間が少なすぎていじくる術がなかったのかなと思いますね。(山根)視来にしてもやり方が川崎と同じなので。ただ、川崎ではボールを持つ時間が長くて、攻撃参加する形が多いんだなと。前半はそこは話して、もう少しカウンターに備えてくれと話をした。後半はうまくできた。そこはやりながら修正して。出来た部分。出来なかった部分、ボールを失う回数、相手のストロングで簡単につなげられたこともあった。そこは次に修正しないと行けない部分。

-セットプレーがノーチャンス。

吉田 いくつかデザインした形は持っていたが、うまくいかなかった。一番は、点がはいる雰囲気が足りないなと。そこは改善しないといけないとずっと思っている。1-0でリードしている時間が長いときに、セットプレーで取れると楽になる。何とかしないといけない。今、どうするのかが見いだせていない状況。

-勝つことがすべてだが、他会場でサウジアラビアとオーストラリアが引き分け。今の日本にとってはどうか

吉田 上位2チームが引き分けているので、勝ち点が詰められたのはよかったと思います。予選の最後まで厳しい戦いになるが、ここでどこかが取りこぼせば、大きく流れが変わるという状況まで盛り返せたので。僕らにとって良かったと思いますね、正直。ただ、一進一退の攻防が続くというか、どのチームも1つミスが起きれば大きく変わってしまう状況。僕らは勝ち点を積み上げていくだけ。

-山根選手だけが変わった。あまり代表に長く来ていないし慣れていない選手。今日のプレーぶりは、カバーしながらやらなければいけなかったか。

吉田 いや、全然、カバーしないといけない状況は少なかったと思います。むしろ、カバーしてもらったぐらいかなと。さっき言ったように。やり方が、より川崎が攻撃的なので、ボールを保持できてやっていいプレー、やってはいけないプレーが明確になっていると思う。いわゆる、前線に顔を出す機会が多いのかなと。でも、僕らはつくりあげている段階。カウンターだけは避けないといけない。守備のリスクマネジメントでいつもより後ろに比重を置いてプレーしてもらった。相手が541、532のブロックをつくってくるので、どうしてもうちのサイドバックがボールを持って顔を上げてどうしようという時間が長くなっている。そこでうまく、しっかり前につけて、よく伊東選手にパスを出して攻撃を組み立てていた。もちろん、守備もプレスバックでピンチを救ってくれた。良かったと思います。

-短い練習で練習内容の配分の変化は

吉田 いや、前日の練習に関してはほぼメニューは一緒でした。

-仕方ないという感じ?

吉田 まあ、公式練習は60分と時間が決まっている。やれることは限られている。やれるべきことはやった。あとは練習以外のところで、メディカルのサポートもあるし、回復の部分、着いた日ももすぐやりましたし、コンディションの調整、準備は徹底したつもり。もちろん、簡単な試合ではなかったですね、コンディション的にも。

-トラブルで到着遅れて時差ぼけ、疲労はどのぐらいあったか

吉田 人によると思う。僕は睡眠は取れていたが、準備の部分でいつもよりハードだった。でも、乗り越えなければいけない課題だったし、起きたことをどうこう言っても仕方ない。限られた時間でどう準備をするか、ベストは尽くしたつもり。完璧だったと思わないが、乗り越えてまた選手としてもチームとしても確実に成長できると思うし、若いうちの苦労は買って出もしろということで(笑い)。

-次にプラスになる

勝てたこと、ここを乗り越えたことは確実にチームの血肉になる。オマーンにもほかの2つにもプレッシャーをかけられる、自分たち次第で盛り返すところまで来たと思います。

-試合後の円陣は

また一つ乗り越えた。次も必ず勝とうという話だった。僕も次も勝とうと。