ワールドカップ(W杯)予選を兼ねた女子アジア杯を戦うなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)に、エースが帰ってきた。新型コロナウイルス陽性による隔離期間が明けたFW岩渕真奈(28=アーセナル)が26日、オンライン取材に対応し、27日韓国戦への意気込みを語った。

「やっぱり求められている部分は結果、ゴールだと思う。自分らしく、積極的に仕掛けて、何か違いを生み出せるように、出場したら頑張りたい」。インド到着時の18日の検査で陽性判定を受けたが、無症状だったため、自室でできるトレーニングを継続。「左右上下の部屋のチームメートに、ごめんねと言いながら」。リフティングや往復ドリブルをしたり、バイクマシンで汗をかいていた。

前日25日から練習に復帰。「7日間動かないで部屋にずっといたので、昨日復帰して練習やってみて、なんか微妙だなと思ったのが正直な気持ち」。率直な感想を吐露したが、覚悟は決まっている。「チームに貢献したい気持ちは強く持ってますし、試合に出たい気持ちはものすごくある。とにかく今持ってる全力を試合にぶつけるだけ」。チームメートは隔離中にドアの隙間から手紙をくれ、出発の時はいつも部屋の窓に向かって手を振ってくれた。サポートへの感謝を胸に力を振りしぼる。【磯綾乃】