【シドニー20日=岡崎悠利】勝てば日本の7大会連続のワールドカップ(W杯)出場が決まるアジア最終予選のオーストラリア戦(24日、アウェー)に向け、日本代表FW上田綺世(23=鹿島)がオーストラリアからオンラインで取材対応した。

一番シュートを決めることができる瞬間は「無になっている」時だと説明した。

好調時の感覚について聞かれると「僕は(そういう感覚は)特にないですね」と断言。その上で「シュートを打つときには、どちらかというと無になれた方がいい。いろんな選択肢と、いろんな意識が頭の中で回転している時は、プレーの選択は間違わないかもしれないですけど、選択するスピードとか思い切りの良さがなくなってしまう。無でプレーできている瞬間、(意識ではなく)感覚に全部がいっている瞬間が一番点が取れる」と話した。

上田は東京オリンピック(五輪)にも出場したが、A代表ではピッチが遠い。昨年11月の最終予選に招集されたが、23人のメンバー入りはならなかった。今回も27人の招集で、まずはベンチ入りへの競争が待つ。

それでも「自分の出場時間を自分でつかみ取る。試合に出たらチームに求められる以上のものも見せたい。自分の武器である部分を全面に生かしてやっていきたい」と話し、「(W杯は)夢の場所だと思うし、そこを自分で勝ち取るチャンスがあるのはすごく幸せだと思う」と、自らの力でW杯切符をつかみ取る意欲を見せた。