23年女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(7月20日開幕)に臨むなでしこジャパン(女子日本代表)は14日、MS&ADカップ2023でパナマ代表と対戦する。

W杯へ向けての壮行試合で活躍が期待されるのが19歳のMF藤野あおば(日テレ東京V)。昨季WEリーグでも得点ランク3位の11点をマークした逸材で「準備は万全。出られたらゴールを決めたい」と意気込んだ。

   ◇   ◇   ◇

なでしこジャパンはこの日、パナマ戦の会場となる仙台のユアテック・スタジアムで前日練習を行った。冒頭の15分以外は非公開でフォーメーションなどをチェック。練習後、メディアに対応した藤野は、スタメン出場への意欲を問われると「そのための準備は今までやってきたところ。出られたらゴールを決めたい」と笑顔で答えた。

海外勢にも負けない縦への推進力、男子のようなキックの強さが売り。「得点、ゴールへの推進力が武器」と胸を張る。昨季WEリーグでは植木理子(14点)、清家貴子(12点)に続く11点をマーク。壮行試合を前に「個人としての結果でチームに貢献したい。チームが勝つことが1番大事だと思うので、自分の結果とチームの結果がうまく結びつけば」と意欲を見せた。

なでしこで10代は同じ19歳のFW浜野まいかと2人だけ。それでも練習中から積極的に他の選手と声をかけ合い、プレーについて確認する。ホットラインを形成するボランチの長谷川唯は藤野の成長を認め「スタメンで出ることが多くなって話しやすくなったのはあるかもしれないですけど、しゃべるコミュニケーションだったり、そこの意識が変わったんじゃないかなと思います」と評価する。

練習では必ず率先してチームの荷物を持ってグラウンドに現れる。藤野は「ボールとかも用意されているのが当たり前じゃないと思うし、代表だからやらなくていいというのはないと思っているので。そういうところの小さな積み重ねが自分のプレーにも表れると思う」。パナマ戦でもサッカーの神様はほほ笑むはずだ。【千葉修宏】

◆藤野(ふじの)あおば 2004年(平16)1月27日、東京・町田市生まれ。南大沢FCから日テレ東京Vの下部組織であるメニーナ・セリアスに入団。十文字高校へ進学し、22年にプロ選手として日テレ東京Vへ戻ってきた。WEリーグでは2季連続優秀選手賞。今季はベストイレブンにも選ばれた。22年U-20W杯では日本の準優勝に貢献。利き足は右。目標とするのはクラブ、なでしこでの同僚・植木理子。座右の銘は「熟慮断行」。162センチ、56キロ。

○…女子W杯の日本国内でのテレビ放送について、NHKが放送することで国際サッカー連盟(FIFA)と合意した。なでしこの選手たちはユアテック・スタジアムへ来る途中のバスの中でスマホのツイッター情報で知ったそうで「イエーイ!という感じでした」(藤野)という。主将のDF熊谷紗希は「本当に選手としてもすごく大きなモチベーション。責任もってピッチでプレーしたいと思います」と話した。