日本代表MF奥抜侃志(かんじ、24=ニュルンベルク)が持ち味のドリブル突破で人生を切り開く-。まず、国際親善試合タイ戦(来年1月1日)で国際Aマッチ初出場を果たし、その先のアジア杯カタール大会(1月12日開幕)のメンバー入りへ猛アピールしたいところ。29日は、千葉県内で合宿2日目の練習実施。DF谷口彰悟を除く23人が参加した。

奥抜の表情が明るい。代表招集は2度目だが、10月に初招集された際は体調不良に陥った。試合前日にチームに合流しただけで活動終了。消化不良だった。今回は元気に練習をこなしており「個人のクオリティーも高いですし、技術も高いので、すごくやっていて楽しい」と充実している。

チャンスをつかみ取る。奥抜が得意とする左サイドには不動のレギュラーMF三笘がいるが、21日のリーグ戦で左足首に全治4~6週のケガを負った。アジア杯出場が不透明な状況。奥抜にとってはタイ戦でのアピールが、その試合後にメンバー発表見込みのカタール行きにつながる可能性も高い。「1人1人、特徴がある。それに見劣らないぐらいの自分の特徴も出してきたい」と鼻息は荒い。

持ち味のドリブル突破で人生を切り開く。サイドに張って1対1でガンガン仕掛けることが多いクラブと、代表で求められることは異なる。それでも、「ボールを持ったら仕掛けるというのはイメージしている。自分の間合いがあったら、ドンドン仕掛けていきたい」と武器で勝負する。

前回の招集で代表の基準を実感。「自分の今いるステージと、代表のステージの差を比較できた」と言った。それから2カ月間、追いつき、追い越すために取り組んできた。アジア杯へ「出場できたら、もっともっと人生が変わってくると思う。本当に、1つのチャンスをモノにしたら、ガラッと変わってくると思っている。ちゃんとつかみ取れるように準備していきたい」と言い切った。ドリブル小僧が日本の左サイドに新風を吹かせる。【佐藤成】