日本代表(FIFAランキング17位)が森保一監督(55)が、ベトナム代表(同94位)のフィリップ・トルシエ監督(68)との新旧日本代表指揮官対決を4-2と制した。

2018年に就任した森保監督は国際Aマッチ74試合目の指揮となり、歴代単独最多となった。1960~70年代に監督を務めた元日本協会会長の長沼健氏の73試合を抜くとともに、AFCアジアカップ(アジア杯)で3大会ぶり5度目の優勝へ幸先良く白星発信となった。

DF冨安、MF三笘の主力を負傷で欠く日本はGK鈴木彩艶、DFは右から菅原由勢、板倉滉、谷口彰悟、伊藤洋輝。ボランチに遠藤航と守田英正。右MFに伊東純也、トップ下に南野拓実、左に中村敬斗。FWは1トップで細谷真大が先発した。

前半11分、日本が先制した。左CKがファーサイドに流れ、菅原がシュート。こぼれ球を南野が冷静に右足で流し込み、1-0とした。だが、ベトナムも反撃に出る。

前半16分、左CKからニアサイドに入った選手が頭でそらすと、そのままファーポスト際にゴールイン。アンラッキーな失点で追いつかれた。さらに前半33分、FKから相手選手がヘディングシュート。セーブを試みたGK鈴木が触るもこぼれ球となり、押し込まれて1-2と勝ち越しを許した。

ただ日本も黙っていない。前半45分、遠藤のパスを狭いスペースで受けた南野が巧みな身のこなしから冷静に右足でコースを突いたシュート。これが決まり2-2の同点となった。南野は代表通算20点目となった。

さらに攻勢に出た日本は、前半アディショナルタイムの49分、左ペナルティーエリアの角付近でボールを受けた中村が、相手2選手をかわしながら右足で対角の右隅へ鮮やかなゴールを決めた。3-2と前半のうちに勝ち越しに成功した。中村は昨年3月24日のウルグアイ戦でデビューし、6試合で6得点。これは1970年の上田忠彦以来、54年ぶりの記録となった。三笘薫が負傷の中、あらためてストライカーとしての存在感を発揮した。

日本は後半開始から細谷に代えて上田綺世を投入した。よりボールが回るようになり、試合の主導権を握った。後半18分には中村に代えて堂安律もピッチに送り出し、両サイドを使った波状攻撃から追加点を狙った。

後半24分には南野が強烈なミドルシュートを放つが、これはGKにセーブされた。同28分には上田が右サイド角度のない位置からシュートを放つが、これもセーブされた。

後半31分には守田に代えてMF佐野海舟、DF菅原に代えてDF毎熊晟矢を投入する。フレッシュな選手を入れることで、攻守の活性化を図った。後半39分には南野に代えて久保建英をピッチに入れた。また攻撃が加速する。

そして後半40分、遠藤のパスからゴール前で堂安、久保、上田と素早くつなぎ、上田が強烈な右足シュートを決めた。久保は出場から1分後にアシストを記録し、日本は4-2とリードを2点差に広げた。選手層の厚さを見せつけ、昨年6月15日のエルサルバドル戦から国際Aマッチ10連勝となった。南野がプレイヤーオブザマッチに選出された。

アジア杯は24チームが1次リーグ6組に分かれ、各組2位までと3位の成績上位4チームがベスト16による決勝トーナメントに進む。日本は19日の第2戦でイラク、24日の第3戦でインドネシアと顔を合わせる。

▼得点者

前半11分【日】南野

前半16分【ベ】グエン・ディン・バク

前半33分【ベ】ファム・トゥアン・ハイ

前半45分【日】南野

前半49分【日】中村

後半40分【日】上田