日本代表(FIFAランキング17位)がイラク(同63位)に1-2で敗れた。勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦だったが、23年のガルフ杯を制している中東王者に前半だけで2失点。昨年6月15日のエルサルバドル戦から続いた国際Aマッチの連勝も10でストップした。

これでイラクの1次リーグ突破が決まった。1勝1敗となった日本は24日の次戦インドネシア(同146位)に勝利すれば16強進出となるが、1位進出は厳しくなった。

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イラクの圧力を受け、日本代表は立ち上がりから浮足立った。前半5分、右のニアサイドへの進入を許す。クロスボールをGK鈴木彩艶がパンチングで弾くも、ゴール前のイラクFWアイマンに頭で押し込まれ、先取点を奪われた。

反撃したい日本代表は、右サイドの伊東純也のスピード突破から好機をつくるが、ゴール前を固めるイラクの守備網をなかなか破れない。

攻撃の糸口がつかめない中、前半32分にトップ下に入ったMF久保建英がカウンターから絶妙のスルーパスを左前方へ送る。受けたFW浅野拓磨が縦へ持ち込み左足でシュートするが、あっさりとゴール左へと外す。絶好の得点チャンスをふいにした。

強敵に苦戦を強いられる中、前半49分に追加点を奪われた。左サイドをドリブルで破られ、ペナルティーエリアへの進入を許す。ゴール前へふわりと送ったパスにマークすべきDF伊藤洋輝が競り合えず、再びアイマンに頭で押し込まれた。痛恨の失点となった。ベンチ前の森保一監督も呆然とした。

2点を追う展開となった日本代表は、後半開始からDF谷口彰悟に代えて冨安健洋を投入。また、2列目の配置を入れ替え、久保を右に、右の伊東を左へ、南野を左から中央へ入れて攻撃の活性化を図った。

狙い通り、日本代表は左サイドの伊東を使った攻撃が目立つようになった。そして後半11分、伊東が縦に突破し、グラウンダーのクロスを中央へ。走りこんだ浅野が倒され、主審はPKと判定した。だがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックでノーファウルと判断され、PKは取り消された。どちらとも取れる微妙な判定だっただけに、森保ジャパンの反撃機運に水を差す不運な判定となった。

後半17分には久保に代えて堂安律、浅野に代えて上田綺世をピッチに送った。同22分には、南野が倒されて得た直接FKのチャンス。ゴールまで約22メートルの好位置だったが、堂安のシュートは落ち切らず、ゴール枠の上へと外れた。

森保監督はさらに新しい選手をピッチへ。後半29分に守田英正に代えて旗手怜央、伊東に代えて前田大然を投入し、さらに攻勢を強める。前田のスピード、堂安、南野、そして上田の決定力に懸けたが、イラクの守りは堅く崩し切れない。

後半38分には右サイドの南野から正確なクロスボールが入る。ゴール前へ前田が飛び込んだが、シュートはゴール左へと外れた。またも絶好の決定機を生かせない。

終盤もCKから全員がイラクゴール前へ上がり、次々とヘディングシュートを狙った。だが、後半45分の冨安のシュートもゴールバーを超えた。

そしてアディショナルタイムの後半48分、左CKで旗手のキックから遠藤航が頭で押し込み1点を返した。その後も敵陣ゴール前に押し込んだが、あと1点が遠かった。

▼得点者

前半5分【イ】アイマン

前半49分【イ】アイマン

後半48分【日】遠藤