【ドーハ21日=佐藤成】決勝トーナメント(T)の前に「日韓対決」が待ち受けている。日本(FIFAランク17位)はアジア杯1次リーグ第3戦(24日)で、韓国人の申台龍監督(53)率いるインドネシア(同146位)と対戦。16年リオ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権決勝で韓国を指揮した同監督との再戦だ。当時出場していたMF遠藤航主将(30=リバプール)が、イラク戦の反省を踏まえつつ、引き分け以上で決まる次戦の勝利を誓った。
遠藤が胸を張って言い切った。「引き分け狙いは間違いなくしないので、とにかく勝ちに行く」。引き分けでも1次リーグは突破できるが、勝利しか頭にはない。練習前のミーティングもドーハ入り後最長の約30分に及んだ。練習開始が予定より40分遅れとなるほど白熱した。
内容について「基本はイラク戦の振り返り」と明かした。普段はコーチ陣の話を聞くことがメインだが、自身だけでなく選手らが意見を出し合って、ディスカッション形式になったため、時間も延びた。主将から伝えたのは、イラク戦の重心の低さについて。「後ろに重たくなりすぎるというのはよくないし、後ろの4枚の横のスライドと、縦の運動量はやっぱりほしい」。DF陣の意見も求め、すりあわせた。修正し、意思統一がより進んだ中で、次戦を迎える。
ピリピリムードも漂った。これまでは冒頭15分公開と設定されている練習でも、ベトナム戦の3日前は約40分公開、イラク戦は全公開だった。だが、この日は違った。ウオーキングやストレッチ、パスアンドコントロールまでのきっちり15分でシャットアウトした。
インドネシアもFIFAランクで格下だが侮れない。指揮をとる韓国人の申監督も日本を知り尽くしている。8年前のリオ五輪予選の日韓戦で「地球が滅亡するまで両国の戦いは続く」と言い放つほど、ライバル視する姿勢も変わらない。当時の試合に出場した遠藤も、敵将の印象には「全然わからないです」と苦笑い。それでも0-2ビハインドから大逆転した「ドーハの奇跡」を起こした良い感触は残っている。“日韓戦”快勝で決勝T以降に弾みをつける。

