【ロンドン=佐藤成】日本代表(FIFAランキング18位)が、聖地ウェンブリーでイングランド代表(同4位)を1-0で破る歴史的金星を挙げた。前半23分にMF三笘薫(28=ブライトン)が決めた先制点を守り切った。
右のシャドー(トップ下)で先発したMF伊東純也(33=ゲンク)が躍動した。時には左サイドにも顔を出すなど、ピッチを走り回った。終盤には右のウイングバックを務めるなど、チームに欠かせない存在であることを証明した。
「名波さん(浩コーチ)がなるべくシャドーは逆サイドまで顔を出せっていう指示があったので、なるべく、そういう逆サイドに行った時に受けられる位置に行くっていうのを意識しましたし、そういうところは、ボールを握る時間は少なかったですけど、効果的な攻めもできた時はあったかな」
シャドーポジションには、同じくドリブル自慢の三笘薫(28=ブライトン)とともに入った。2人ともスピードに優位性があり、サイド起用が多かった。しかし、シャドーにケガ人が出たことあり、新たなオプションとして起用された。
守備の時間が長くなったが、その分相手の背後にスペースが空き、カウンターがハマった。得点のシーンはまさにそれだった。「奪った後のカウンターだったりは、シャドーの方が裏に行きやすいと思いますし、薫が奪ってゴールを決めたような速い攻めの時は、やっぱ自分たちスピードがある選手が前にいた方がやりやすいかなと思います」と有効性を口にした。
後半10分ごろには自陣からの崩しで右サイド深くまで進入。クロスはわずかに合わなかったが決定機を演出した。「ボールを握る時間は少なかったですけど、効果的な攻めもできた時はあった」。
森保一監督の元で重宝されている。今回のメンバーでは代表キャップ数が最多の69試合目。長く代表戦士としてプレーする中で、チームは世界の強豪にビビらなくなった。「(ウェンブリーでの勝利は)本当に特別なことだと思います」としながら「今日は親善試合なので…。喜んではいいと思いますけど、W杯に向けて、いい準備ができているっていうことぐらいかなと思います」と冷静だった。

