女子W杯で初優勝した「なでしこジャパン」に国民栄誉賞の授与が決まった2日、優勝に続く2度目の朗報に選手の地元や関係者は喜びに包まれた。

 沢穂希ら代表7人が所属する神戸市の「INAC神戸レオネッサ」の事務所ではスタッフらが対応に追われた。

 沢は事務所を通じて「驚きと同時に大変栄誉に思っています」とコメント。さらに「皆さまに希望と活力を与えられたのであれば大変うれしい。賞を励みに五輪でも結果を残せるよう頑張ります」と決意を述べた。

 キーパーの海堀あゆみが京都府長岡京市で小学生の時に所属していたスポーツ少年団の森昌彦代表(59)は「賞を励みに一層の精進をしてほしい」と喜びを語る一方で、「過密日程で、体調管理ができているか心配。五輪予選に向けて、周りがサポートしなくてはいけない」と気遣った。

 宮間あやと福元美穂が所属する岡山県美作市の「岡山湯郷ベル」を結成当初から応援してきた湯郷温泉青年部の尾高洋二さん(32)は「地元の人たち、選手、監督などみんなでチームを支えてきた10年間が最高の形で認められた。これからももっと盛り上げていきたい」と声を弾ませた。

 阪口夢穂が小学生時代を過ごした堺市の少年サッカースクールの矢野真輔代表(40)は「本人もピンときていないかもしれないが、日本でトップクラスの賞をもらえるのはすごいこと。おめでとうと言いたい」と話した。