期待の大学生センターバック(CB)の山村和也(19=流通経大)が、岡田監督の「直接指導」を希望した。14日、代表入りの一報を聞き「自分はまだCBになって1年ちょっと。ポジショニングとかラインの統率とか、CBの知識を岡田監督に教えてもらいたい」と目を輝かせた。

 国見高時代は3バックの右ストッパー。昨年4月の大学入学とともに4バックの中央に入った。「3バックの時は人を抑えることが第一。4バックの中央は幅広く求められる」。2月のW杯最終予選オーストラリア戦前に代表合宿に参加し、紅白戦に控え組の一員として出場。「中沢さんや闘莉王さんのヘッドの強さ、フィードの精度はレベルが違った」。日本のトップを体感して意識が高まった。

 「自分はヘッドが得意だけど、中沢さんや闘莉王さんは迫力が違う」。その迫力を身につけるために、今年は現在75キロの体重を80キロ前後まで上げる計画を持つ。岡田監督から「すごく楽しみ」と名指しされた逸材。現代表は中沢、闘莉王の後ろに控える存在が定まっておらず、急成長すれば10年南アフリカW杯も見えてくる。「期待されるのはうれしい。今まで以上に高い意識を持ちたい」。19歳は真剣な表情で言い切った。【菅家大輔】