駒大高(東京B)が、初出場の10年度に並ぶ16強入りした。

 PK戦にもつれこみ、先攻の駒大高の1人目が決めた直後に、2年生GK鈴木怜が、尚志(福島)DF茂木星也(3年)の左下へのキックを止めて流れを呼んだ。

 鈴木は「1本目を止めようと思っていた。左に蹴ってくると思っていた」と話した。尚志が福島県大会決勝を制した時のPK戦のビデオを参考にした。12月30日の阪南大高(大阪)との開幕戦は、試合中にPKを決められていた。「絶対、止めてやるつもりでした」と雪辱を果たした。

 大野祥司監督(44)は「5年前のベスト16を目標にしてきた。ここは通過点。満足したら成長はない」と、初の8強入りをにらんだ。