前橋育英(群馬)が劇的なロスタイム勝ち越し弾で大津(熊本)に競り勝った。2-2で迎えたロスタイム。身長164センチの前橋育英FW横沢航平(3年)が、相手DFを振り切ってグラウンダークロス。途中出場の2年生FW馬場拓哉が左足で押し込み、試合を決めた。

 大津はFW一美とDF野田がG大阪に加入が決定しているタレント軍団。前橋育英の山田耕介監督は、大津が昨夏の総体で関東一(東京)に完敗した試合などを見せ相手のサイドの守備の弱さなど、弱点を指摘していた。

 指揮官は「(大津が)悪い映像ばかりを集めてね。周りはみんな、大津、大津と言うけど大したことないだろ、と言ってました」。監督の思惑通り、相手に臆することなく果敢に攻め、優勝候補から大きな勝利を手にした。