松山工がPK戦を制して、初出場で8強入りした65年度以来50大会ぶりの勝利を手にした。

 64年東京五輪の翌年の1勝から、その後は3回出場してすべて初戦敗退。20年東京五輪が近づいた時期に、半世紀ぶりに歴史を変えた。坂本哲也監督(51)は「この1勝は私にとって大きな財産」と実感を込めた。

 1点リードを追いつかれても、最後まで粘りの守備で勝ち越しを許さなかった。PK戦は丸岡(福井)が1人しか決められなかったが、松山工は4人全員が成功した。兵頭俊昭主将(3年)は「PKという形でしたけど、初戦を勝ち切ることができて良かった」と喜びながら「50年前の人たちはベスト8に入っている」と、あと1勝で並ぶ8強入りに闘志を新たにした。